「すぐ折れる」のが大事な3つの理由を説明します
2015/02/22
人間誰しも自己表現したいもの。しかし僕の周りの創作系の人からは
「はあ、もう創作なんてやめたほうがいいんじゃないかな」
という悩みをよく聞くんですよね。
あと、「いつまでも底辺」みたいな自虐なのか本音なのかよくわからないのもよく聞くんですよね。
これ、僕も痛いほどよくわかりますよ。ただ、そのマインドに縛られているうちは、一番見て欲しい、聞いて欲しい周りのファンの人も不安にさせてしまいます。
僕は新卒で就職してプログラマをしていました。割と頭の回転が良くて出来がいい方でした。2年目でも先輩より仕事が出来てしまったりして、結構図に乗っていたところもあったと思います。
そこで上司が言った一言は、今でも痛烈に覚えています。
目次
「そろそろMiyabiくん、折っとかないとね」
当時は意味がわかりませんでした。しかし、今となってはわかるような気がします。
1.壁にぶちあたった時に頑張りすぎずに「折れる」ことも大事
万能感を持っていたり、あまりにも高い上昇志向を持っていることは、必ずしもプラス面だけではないのです。
例えば、非常に難易度の高いことをやりたい。しかし、どうやっても上手く出来ない。
イケイケ(死語)の時にその絶望感たるや、突然「もうやめよう・・・」と思うに十分過ぎるほどです。
そういう時には「ああ、壁だなあ」と素直に折れて、少し引いてみると道が開けることがあります。僕は壁自体を分析して「何がどう壁なのか?」考える時間を持ったり、素直に人に相談してみたりします。
例えば自分の力量としては「A」という地点にいて、目指すところが「D」くらいだとします。
その間には、「B」と「C」があるわけで、そこをすっ飛ばしてやろうとしていないか?
そもそもその間があることを知らないのではないか?
そういった段階的な目線に立つことで、現実的に「ああ、今は他にやることがある」ということがわかり、「すぐにDには向かえないけれども、まずはBをやろう!」と、モチベーションを取り戻すことが出来ます。
2.上と比較せずに「折れる」とラクになる
人間は他人と自分を比べて、自分の立ち位置を確認します。これは生存本能ですから無くせません。
自分より上を見ることを「上方比較」、その逆を「下方比較」といいます。
芸能などが人より上手くなろうとすると、どうしても「上方比較」をしなければなりません。しかし、上を見てもキリがないのはお分かりだと思います。辛い時はさっさと折れてしまいましょう(笑)
そして、試しに下を見てみましょう。
あなたができることも、出来ない人がたくさん居ます。
僕は、音楽も映像もWebの技術も、決して一流ではありません。
しかし、それのいずれもわからない人がいます。
「ああ、自分はこれだけできて幸せだな」
こう感じられる余裕を常に持ちたいものです。
決してこれは自分の成長を見限るということではありません。辛い時には自分を見失いがちです。改めて自分の軌跡を振り返ることで「これだけやってきたんだ」という事実を再確認するのです。
そして少し休んでまた、ひとつずつやっていけばいいのです。
3.1番を目指すことを「折れる」ことで上位を維持する
ある程度実力がついて来ると、ライバルが見えてきます。
同じくらいの力量だと思えるからこそ、ライバルに負けたくないのは当然の心理です。
しかし、そこはあえて2~3番くらいで良いのです。
1番に居続けることは、それだけで非常に高いプレッシャーとの闘いです。
1番というのは余程圧倒的でない限りは「後ろを気にする守りのポジション」なのです。
上位でも2~3番は、1番の動きを見ながら対策を考えることができます。
1番はそんな、後続が突いてくるのをあの手この手で塞がなければならず、心理的に追い詰められて保守的になります。
自分のありのままのスタンスで、自分のできることをなさってください。上を目指すことは必要です。しかしポジショニングとしては「2番手くらいでいいや」という気持ちでいる方が、長く取り組んでいく上では気持ちが楽だと思います。
今や創作の世界でも常に数字が露骨に現れる時代ですから、数字だけ追っていると辞めたくなってしまう時は誰でも訪れると思います。数字から逃れることは出来ません。但しその数字を「どう捉えるか」でプレッシャーのかかり方が大きく変わってきます。
プレッシャーが少なければ、それだけ良い仕事ができます。結果として、安定した成績を残すことが出来るのではないでしょうか。
まとめ: 「余力を残さなければ完走できない!」
この、「早い段階で折れる」という考え方は、長期的なビジョンを大切にしています。
それは、どのようなスキルも、多くの場合大器晩成だからです。
そのためには、とにかく楽しみながらコツコツやって行くことが大切です。
決して自分を追い詰めず、余力を残し続けること。
そして、その習熟対象に興味と愛を持ち続けられること。これが何よりも大切だと思います。
長く続けられるためのモチベーション維持テクニックは、まだまだたくさんあります。
また次回ご紹介できればと思います。
ここまで読んでいただいてありがとうございました!
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