KrileでTwitterのbot宣伝がなくなって驚きの白さ

僕がWindowsでガッツリTwitterをする時には、もっぱらKrile STARRYEYES(くるる　すたーりぃあいず)というクライアントを使っています。このクライアント、色々出来るのですがちょっと難しいので、機能や活用法について詳しく紹介したいと思います。

「クエリ」によって読む情報を呼び出す、タブ型クライアント

Krileはタブブラウザみたいなインターフェースになっているんですが、それぞれのタブは「こういう情報を取ってきてください」という命令文によって、それぞれ違う情報を取ってくることが可能になっています。SQL、データベースなどに詳しい人はこれだけでピンとくるかもしれませんね。

例えば公式Twitterには色々なタイムラインが有ります。 全体のタイムライン、自分のツイート、ツイートとリプライを含めたもの。特定の人のツイート。ダイレクトメッセージ。検索結果。

これらを切り替えながら見るわけですが、これを１つのウインドウ内のそれぞれのタブに当てはめて見ることが出来ます。また、ウインドウ内は左右の２カラムになっており、複数アカウントでそれぞれのタイムラインを構成して使うことができます。

「見たいものを見やすく見る！」設定例

Twitterの売りは色々な人を気軽にフォローして、多くの情報を集めることが出来ることです。しかし、発信も手軽であることや、リツイートのシステムなどから「そんな情報は要らないんだけどなあ」という情報もタイムラインに流れてきてしまいます。

Krileでは、様々な方法でタイムラインに表示する項目を設定することが出来ます。

とりあえず設定しておきたい、「普通に見るためのタブ」

Krileは意識高い系のクライアントなので、標準であって欲しいものも「それは自分で作れるでしょ」という感じであまり用意されていません。なので、万人向けのタブのクエリを用意してみました。新しくタブを追加して以下のように好きに名前をつけて、それぞれにコードを打っていってください

全て

Krileが取得している全てのツイートを表示します。ほとんどこのタブを見ることはないと思うので作らなくてもいいかも。

from all where ()

ホーム

フォローしている人のツイート、被リツイート（自分のツイートがリツイートされたもの）、フォローした人のリツイート、自分のツイート、リプライを表示します。

from local where (user <- *.following | (retweet & (retweeter <- * | retweeter <- *.followings)) | user <- * | to -> *)

リスト

Twitterで作成済みのリストを表示します。

from list:”ユーザid/リスト名”

注意！リスト名はURLになります。

例えば日本語のリストを作成した場合、そのリストをブラウザで表示すると

https://twitter.com/miyabilucas/lists/list1

みたいな感じになると思います。このlist1の部分がリスト名になります。

そのためこの場合は、

from list:”miyabilucas/list1”

とクエリを設定します。

DM

ダイレクトメッセージを表示します。

where dm

ふぁぼ

ふぁぼったものを表示します。

where @ユーザーid in favs

ユーザ名指定できますので、自分だけじゃなくて他人が何をふぁぼってるかも一覧に出来ます。あなたのふぁぼは見られています。注意しましょう。

リプ

自分が人に送ったり、人からもらったリプを表示します。

from all where ((user <- * & !retweet & text startwith “@”) | retweeter <- * ) || to -> * & !retweet

ふぁぼられ等

自分がふぁぼられたり、リツイートされたツイートを表示します。

from all where user <- * & (favs > 0 | rts > 0)

特定の人だけのタブ

リストに追加していなくても、任意の人をタブにまとめることができます。

from user:”ユーザid”, “ユーザid２”, “ユーザid３”

from user:”miyabilucas”, …

という感じで、@はつけません。

一人だけの場合は

where user = “ユーザid”

です。

特定のワードやハッシュタグを抽出したタブ

巡音ルカファンの人はルカさんのタイムラインが簡単にできます！

where text contains “巡音ルカ” | text contains “ルカ” | text contains “#巡音ルカ”

注意：これはあくまでも、フォローしている人の発言やそのリツイート、または自分の情報の中から絞込を行っているだけで、新規にTwitter検索をするものではありません。

Twitter検索をするタブ

APIを使ってTwitter全体から検索をします。検索出来る量には制限があるため、それを超えると上手く働きませんのであまり多用はしないほうがいいと思います。

from search:”検索ワード”

見たくないものを見ない！設定例

上記の設定で見たいものを見られるようになりました。今度は見ないようにする例を紹介していきます。

ミュートフィルタ

自分にとっては要らないツイートがあると思います。以下のコードをKrileのミュートクエリに入れることで、きれいさっぱりあなたのタイムラインに表示させないようにできます。ミュートフィルタは全てのタブに対して効きますので、「金輪際見たくないわ！」というものだけを指定しましょう。

botの投稿

定期botで広告をされている方すみません。僕は一切見ていません。だって邪魔だもの。手間をかけて手打ちしてね！

形式：via contains “via名”　として設定します。複数書く場合は、 |　で区切って追加していきます。

これを入れときゃbotは大体消えるぜ！というものを下にまとめましたのでご活用ください。あとこれらを使われている方ごめんなさい。だって邪魔だもの。

via contains "リプライ数チェッカ" | via contains "twiroboJP" | via contains "ぼっと" | via contains "twittbot.net" | via contains "autotweety.net" | via contains "★ツイ助★＜無料＞ツイッター多機能便利ツール" | via contains "rakubo2" | via contains "Now Playing Song" | via contains "Tweet Battery" | via contains "Gnoov.com" | via contains "Twibow" | via contains "EpgTimerSrv" | via contains "XboxInfoTwit" | via contains "TweetMag1c MusicEdition" | via contains "Gameloft Live!mobile" | via contains "京子ちゃんうわあああん" | via contains "BdM-爆撃でメイったー" | via contains "Intel Tweet City" | via contains "EasyBotter" | via contains "＼( 'ω')／ウオオオオオアアアーーーッ！"

特定の人の特定のリツイート

あなたの意見が見たいのでフォローしてるんです。RTばかりしてないで自分で喋ろう！

retweets contains @RTばっかりで面白くないユーザーid

他にも色々考えられますが、この２つが僕が今のところ使っているミュートクエリです。

この２つを組み合わせる場合も、| で繋ぎます。

retweets contains @hogehoge | retweets contains @hogehoge2 | via contains “hoge” | via contains “hoge2”

という感じでいくつでも繋いで行けます。

それぞれのタブに対して、細かく除外設定する

全体で除外するほどではないけど、このタブではこれは見たくないな～。そんな情報もあると思います。その場合は、それぞれのタブのクエリに追加条件を書くことで除外することが出来ます。

レイバンを含むツイートを非表示

「レイバン」を含むツイートのみを、特定のタブで非表示にしたいとします。

例えば上記の特定のユーザのタブを例にします。

from user:”ユーザid”, “ユーザid２”, “ユーザid３” where !( text contains “レイバン“)

これで、ユーザ、ユーザ２、ユーザ３の誰が「レイバン」と言ってもそのツイートは非表示になります。

whereという絞り込みの条件を書くところに、 !()で囲った中に条件を書くと、「それ以外の」ということになります。

それでは、複数指定したい時はどうするか？

text contains “レイバン” | text contains “激安”

という感じで、| で区切って条件を継ぎ足していきます。

from user:”ユーザid”, “ユーザid２”, “ユーザid３” where !( text contains “レイバン” | text contains “激安“)

リツイートを非表示

ある人の発言を追っていて、その人に対する他者のリツイートを非表示にする設定

where user = “ユーザid”  && !(retweet)

Krileのイマイチなところ

高機能ですが、もう少し改善して欲しいところもあります。

相手別にDMを見るのがめんどくさい

これをやる時は僕は公式のTwitterで見ます。ただ、DMをちょこちょこ送り合う人は限られていると思うので、全部タブ化しちゃえばいいんですけどね。

Twitterの最新機能に対応していない

例えばツイートの分析とか多人数DMとかそういうやつ。まあそういうのはAPIなども関係するのでどこのクライアントもそんなに変わらないと思いますが。

ヘッダー画像が見づらい

凝ったヘッダー画像を作っても殆ど見えません。

固定ツイートは見えない

見えません。

絵文字がほとんど解読不可

Twitterの絵文字はMac準拠なのですが、よくわからないダサい絵文字になってしまうので、絵文字のコミュニケーションには全く向きません。

画像開く時はブラウザになっちゃう

なんとかアプリ内でやって欲しいところ。

まず使ってる人を見ない

マイナー感があって寂しいです。

まとめ：Windows以外でも出して欲しい高機能クライアント！

こんな人向け！

• bot広告なんて見たくない！
• Twitter廃の方
• 決まった情報をたくさん集めたい
• 特定の人を追っている
• プログラム的なのを書くのが好きな人

感想

Macやスマホ版が欲しいですね。それくらい僕にとっては使い勝手のいいクライアントです。純度の高い、必要な情報だけをまとめる、という意味でこれ以上のクライアントは現状ないのではないでしょうか。また、botをメインに宣伝活動している人は、こういうクライアントで見られている可能性も考慮して活動したほうが良いでしょう。

最初は使い勝手に戸惑うところもあると思いますが、慣れると手放せなくなりますよ！ぜひ一度使ってみてくださいね。質問などありましたらお気軽に↓まで。